Fashion Through Car Design
車とファッションの 切り離せない相互関係
車への情熱
かっこいい車に乗る人はかっこいい洋服を着ている。それは今回の取材対象者然り、映画の登場人物然り、この1冊を通してみても明らかなことだろう。切っても切り離せないファッションと車。ここでは両者の関係性を紐解くようなウエアを紹介する。お気に入りの1着を見つけ、自らのカーライフと共に楽しんでいただきたい。
COMPILE NINE SENSE
今号の企画では愛車とともに、車への想いを表現してくれたN.ハリウッドの尾花大輔。彼の車へのこだわりが反映されたのがこの“ナインセンス”なるラインだ。洋服と車をつなげる多彩な切り口が魅力の本ライン、このTシャツもグリルバッジからインスピレーションを受けたロゴや、斜体を使用した疾走感のあるデザインなどシンプルな中にさまざまな車の要素が散りばめられている。モータースポーツに欠かせないキルスイッチステッカーをあしらったオリジナルステッカーもぜひ手に入れたい。
古き良きアメリカンスタイルを提案するチェリーLA。オラクル・レッドブル・レーシングとの本コラボは優勝者に与えられる6つの星が刺繍され、レッドブルのロゴがジャケットに合わせ白と紺でアレンジされるなど両者の個性がうまく調和している。これを羽織ればアメリカのハイウェイを疾走する気分でドライブができるだろう。
「やるべき価値があるもの」という意味がブランド名に込められたのは、マイアミを拠点にするフォーワースドゥーイング。ファッションやアートなどさまざまな要素を巻き込んだアイテムが展開されているが、4WDというブランド名の通り、車をテーマにしたアイテムも多い。ポップなカラーリングが特徴的なこのビーニーはシックなカラーのアメ車と共に着用したいアイテムだ。
高級4WD車を専門とするイギリスの自動車ブランド、ランドローバー。このアイテムはアメリカで買い付けられたもの。キャップには“San Jone(サンノゼ)”の文字が見て取れる。アメリカ・サンノゼの販売店で制作されたアイテムなのかその真偽は確かではないが、どちらもUKとUSのムードが共存するタフでユニークなアイテムだ。
Porsche
木更津の「ポルシェ エクスペリエンス センター」でセレクトされているこのTシャツはポルシェと「L‘Art De L’Automobile」を手がけるアーサー・カーとのコラボレーションアイテム。ポルシェ968生誕30周年を記念して制作されたという本作は、968誕生当時の90年代をテーマにしたレトロでポップなデザインで名車の美しさを表現している。
架空の国「Forever Never Land」への逃避行をコンセプトにするブランド、パム。そのコンセプト通り、架空のスーパーカーをイメージしたスカーフは同ブランドが得意とする鮮やかでポップな色とサイケデリックなデザインが特徴的。ぜひスーパーカーをお持ちの方々はドライブ時のコーディネートのアクセントにいかがだろうか?
Kappa(カッパ)とBWTアルピーヌF1チームとのコラボレーションによって実現したこのアイテム。チームカラーであるピンク、ブルー、ブラックをベースにスポンサーロゴなどをあしらいドライバー気分を楽しむことができる。すでに売り切れとなってしまい購入できないのが残念だが、F1ラスベガス・グランプリではパレスデザインによるレーシングカーA523も実際に走行したとのこと。ぜひ動画サイトなどでチェックしてみてほしい。
中目黒銀座に突如現れる黄色い看板が特徴的な「ニューニューヨーククラブ」。アメリカで買い付けられたアパレルアイテムや日用品が並ぶ本店でも車に関連するアイテムがセレクトされている。写真左はグラフィティアーティストのRoachiによってデザインされ、清掃車が個性的に描かれている。写真右はNYの新進気鋭のセレクトショップ「LAAMS」のもの。背面には車の後部が描かれユニークなデザインが特徴的だ。
自動車業界で最も先進的な企業といえばテスラだ。そのテスラがアパレルやライフスタイルアイテムなども多数展開しているのをご存知だろうか。テスラのソーラーパネル(写真左)、新発売のCybertruck(写真中央)、Famosoレースウェイで計測したModel S Plaid クォーターマイルの新記録を記念するTシャツ(写真右)などどれもテスラに関わるものが未来的なデザインで表現されている。
ヨーゼフ・ボイスのパフォーマンス「I Love America and America Loves Me」から着想を得た本コラボレーション。ケネディ空港からルネ・ブロック画廊に向かう間に乗った救急車が描かれており、フェルトに包まれたままアメリカの大地を見ぬよう画廊まで向かったというパフォーマンスの一部を垣間見ることができる。
ユースクエークのメンバーとしても活躍する橋本圭が手がけるブランド、カーサービス。フルーツ・オブ・ザルームとのコラボレーションである本作は、レトロなアメリカ車がデザインされており、まるでデッドストックのパックTを発見したような気持ちにさせてくれる。カーサービスでは定期的にイベントやカーミーティングも行っているそうなので気になる方はインスタグラムをチェックしてみてほしい。
車に関するグラフィックも多数存在するカーハートWIPのTシャツ。その中でも目を引くのが落書きのような道路標識が描かれたこのアイテムは、日本人アーティストのDEADKEBABがデザインしたもの。ラッパーとしても活躍する彼女ならではのポップなデザインがヒップホップの雰囲気を感じる仕上がりとなっている。
Photo Taijun Hiramoto | Edit Katsuya Kondo |