Good Souvenirs from Los Angeles

ロサンゼルスには個性豊かで素敵なお店がたくさんあった。そしてそこで扱われているものもまた独自のストーリーやカルチャーを宿していて、記念に持ち帰りたくなるものが多かった。土産話と合わせて自慢したくなる、ロサンゼルスならではのストーリーが詰まったおすすめのアイテムを紹介する。

Brain Freeze Logohead Ice Tray by BRAIN DEAD

ブレインデッドのホームグッズには、このブランドらしいグラフィックを活かした洒落の効いたものが多い。この製氷器もその一つで、アイテム名の「ブレイン フリーズ」とは、かき氷など冷たいものを食べたときに頭がキーンと痛くなる症状のこと。その症状とブレインデッドのロゴを掛け合わせて氷を作るという洒落が効いている。

Slammers X Heavy Water Single Origin Whole Bean Coffee

フェアファクス通りにあるブレインデッド・スタジオは、日替わりでカイル好みのマニアックな映画が上映され、売店感覚でアパレルを購入することができるエンタメ性が楽しい。そして道ゆく人がふらっとコーヒーを買いに立ち寄るスポットでもある。コーヒー豆はカイルの友人であり、本誌のブレインデッド特集にも出演してくれたバリスタのティムが手がけるヘビー ウォーター コーヒーが焙煎。

BRAIN DEAD X BOB BAKER T-Shirt

ボブ・ベイカー・マリオネットシアターの売店で買うことができるブレインデッドとのコラボTシャツ。ブレインデッドのカイルはこの老舗パペットシアターの魅力をもっと世の中に知ってもらう後押しをするために、Tシャツのデザインを提供したという。自分が影響を受けたカルチャーに恩返しをするという素晴らしい気持ちの込もったアイテムだ。

Canyon Echo Park Diner Mug

エコーパークで人気のコーヒースポット「キャニオン・コーヒー」のオリジナルマグカップ。アメリカンダイナーで使われているようなクラシカルな形が今の時代には心地よく、肉厚な飲み口がドリンクをまろやかに感じさせてくれる。お店に行く機会があれば、ドラフトコーヒーのラテやピスタチオミルクのコルタードが絶品なのでぜひ飲んでみてほしい。

Eames Playing Cards

ロサンゼルスを拠点とし、ミッド・センチュリーを代表するデザイナーであったチャールズ&レイ・イームズ夫婦。1941年に彼らが作ったデザイン事務所「イームズ・オフィス」は、彼ら亡き後も意思を受け継いで幅広いデザインを今も生み出している。このプレイング・カードもその一つで、アイコニックながら飽きのこないデザインや配色がイームズらしいさすがの一言。

Olive Oil by Wonder Valley

カリフォルニアのレイクカウンティの果樹園から取れるエキストラ バージン オリーブオイルをメインにした高品質なプロダクトが評価されるライフスタイルブランド「ワンダー・バレー」のオリーブオイル。ラベルのデザインも秀逸で、キッチンに一本置いておくだけでムードが変わりそうだ。オリーブオイルを使ったスキンケアラインも評判が良いので試してみては？

Mezcal Cup by Jonathan Cross

ロサンゼルスの東220キロメートルに位置するジョシュア・ツリー近郊で制作を行う陶芸家ジョナサン・クロスが手がけたメスカルカップ。カリフォルニアの土を素材にすることにこだわり、固めて刃物で切り落とすことで、謎の物体のようなソリッドな形を生み出している。なぜメスカルカップかというと、ジョナサン自身が日頃からメスカルを好み飲んでいるというストーリーがあるかららしい。

Leimert Park Throwie Tee 9/Eleven Deck – 8.38″

UNIONのオーナー クリスがリコメンドするネイバーズスケートショップのアイテム。Tシャツにプリントされた文字はこの店がある地区の名前“LEIMERT PARK”。ブラックコミュニティの歴史が深いこの場所に誇りを持っているからこそのグラフィックが直球でかっこいい。デッキにはアフリカ系アメリカ人にとって重要な歴史が描かれており、彼らがいかにバックグラウンドを大切にしているかが伝わる。

Sweatshirt by Courage Bagels

連日行列ができるほど人気のベーグルショップ「コラージュ ベーグル」。小ぶりで少し甘めなモントリオール式ベーグルをベースに、フレッシュな具材を盛りだくさん入れてくれる。オリジナルスウェットは100%リサイクルのコットンを使い、バタークリームカラーに染め、最後の縫い上げをロサンゼルスで行なっている。ロサンゼルスの飲食店はこうしたオリジナルアイテムが充実している店が本当に多い。

Ash Tray by Cherry LA

チェリー ロサンゼルスで見つけたアッシュトレイ。ロサンゼルスといえばの太陽やパームツリーの景色がいい意味で力の抜けたタッチで描かれ、「古き良き」という言葉がぴったりなクラシカルな仕上がりになっている。アッシュトレイはタバコやお香の受け皿としてだけでなく、アクセサリーや腕時計といった小物入れとしても活用できる。お気に入りの場所に置いてふと目にすれば、気持ちが晴れやかになるだろう。

Palo Santo – HOLYWOODS

スペイン語で「聖なる木」を意味する南米産の神秘の香木パロサント。ロサンゼルスといえばの「HOLLYWOOD（ハリウッド）」を文字って「HOLYWOODS（聖なる木）」とユーモア溢れるアイテム名を付けて販売しているのは、ライフスタイル提案型のブランド兼ショップの「ミスターグリーン」だ。「HIPPIE SHIT」と名付けられた香水もおすすめ。

T-Shirt by Period Correct

モータースポーツカルチャーをテーマにしたオリジナルアイテムが魅力的なお店「ピリオド コレクト」。さまざまなラインナップがある中で、芸術家とその愛車の写真をプリントしたTシャツシリーズが面白い。左はBMW Mシリーズに乗っているアンディ・ウォーホル、右も同じくBMW Mシリーズの前に立つアレキサンダー・カルダーだ。どのような美学を持って愛車を選んでいるのかに想像が膨らむ。

REVENGE OF MOONY HAT

ブレインデッドのカイルが教えてくれたSFをテーマにしたアメリカンピンボールのお店「リベンジ オブ」のオリジナルキャップ。映画「エイリアン」に出てくる宇宙船“ノストロモ号”にインスパイアされたSFチックな内装の中でピンボールを楽しんでいると、レジ前で売っているギークなグラフィックのこのキャップがついつい魅力的に見えてくるだろう。

19 Crimes Snoop Cali Red

ロサンゼルス生まれ、ロサンゼルス育ちの西海岸を代表するOGラッパー、スヌープ・ドッグのエチケットが目を惹くワイン。彼のスタイルに共感したオーストラリアのワイナリー・19 クライムズがパートナーシップを結び、カリフォルニア産のブドウをブレンドしてオーク樽でスモーキーに香り付けをしたスペシャルな一本に。価格もお手頃なのがお土産には嬉しい。

Wine Key, Wine Cold Sleeve Tote by Psychic Wines

シルバーレイクにあるナチュラルワインショップ「サイキック ワイン」のマーチャンダイズの数々。DIY精神が感じられるグラフィックはナチュラルワインと相性が良く、アイテムとしての実用性も抜群だからお土産にもしたいものばかり。お店のメンバーが営むワインバー「CAFÉ TRISTE」にもぜひ足を運び、現地の人たちとグラスを酌み交わすのもいいだろう。

Photo Taijun Hiramoto

Edit Yutaro Okamoto