metamorphosis OBEY CLOTHING
グラフィックから進化した オベイの大人のストリートウエア
グラフィックから進化した
大人のストリートウエア
オベイ・ジャイアントのグラフィックをステッカーやポスターにプリントし、世界中のストリートに貼り出すことでその名を轟かせたオベイことシェパード・フェアリーが、新たな表現方法として、2001年にスタートしたオベイ・クロージング。代名詞であるグラフィックプリントで人気を集め続ける本ブランドだが、近年はロングコートやジャケット、スラックスといったクラシックなアイテムも目を惹く。大人のストリートウエアへと進化を遂げたオベイ・クロージングの魅力に迫っていこう。
「シェパードが手がけるブランドなので、グラフィックスタイルがブランドのメインにはなりますが、我々はこれまでもプリントアイテム以外にもアウターやジャケットなど幅広く服作りを続けてきているんです」。マーケティング・ディレクターを務めるスティーブ・ターノスキーが語るように、オベイ・クロージングのアーカイブを振り返ってみると、アウターからパンツ、さらにはキャップなどの小物まで想像以上に幅広いアイテムを作っていることがわかる。そう、オベイ・クロージング=グラフィックウエアという印象が強いが、それだけではなかったのだ。だが「グラフィックが偉大すぎて、アパレルブランドとしてのイメージをコントロールすることがほとんど維持できなくなっていた時期もあった」とスティーブが思い返すように、アイコニックなオベイの強烈なグラフィックイメージは、時としてバリエーション豊富なウエア展開という事実を凌駕し、ブランドの成長を妨げることさえあった。しかし、そんな困難な状況でもオベイ・クロージングは服作りをする上で設立当初からの信念を貫き続けた。それは「シェパードのライフスタイルに対してオーセンティックなウエアである」ということ。だからこそ、彼のグラフィックを表現するプリントアイテムはもちろん、アート、スケート、パンクロック、ヒップホップ、DJカルチャーに影響を受けたシェパードらしいストリート流儀なアクティブでアグレッシブなウエア、さらには、大人になったシェパードにマッチするスーツスタイルのウエアまで実に幅広いアイテムが生み出し続けるブランドへと成長することができたのだ。そのアイテムの幅はシェパードが歳を重ねるに従って、さらに広がっており、それはそのまま確実にこのブランドの成長、強み、魅力となっている。ここまでのハイセンスなファッションストーリーを見ると一目瞭然かと思うが、今季はパッチワークが施されたロングコートにシャツやスウェット、ポップなフラワーのグラフィックが魅力のニットなど、大人なムードとセンスの良いカラーリング、そして遊び心の効いたグラフィカルなデザインが印象的。これまでのイメージを一新させるモダンなプロダクトは、いい意味でこれまでのオベイ・クロージングのイメージを覆すものと呼んでよいだろう。
今後も「オーガニックに成長していくことを目指したい」というスティーブ。「長くブランドを続けてきて、いい時もあれば、大変な時もありましたが、それによってよいバランスの取り方を学んだと思います。まだまだ道のりは長いですが、僕たちがもつストーリーと歴史を大切にしながら、これからも進化していきたい」。グラフィックウエアから大人のストリートウエアへ。設立から20年を迎え、オベイ・クロージングは新たなフェーズに突入した。
◯OBEY Clothing
Japan 03-6804-1977
obeyclothing.jp