Why Choose Leather Shoes? Interview with Yuhei Murata
トゥの形が スタイルを整える

PLACE: TOKYO
様々なディティールが存在したサービスシューズの中でも、美しく感じるデザインをワコマリアがリファレンスにしたという。「特にこだわった部分はステッチのデザインで、ミリ単位で曲線を調整しました」。
カジュアルな装いを洗練されたバランスで着こなす村田裕平。Tシャツやデニム、スラックス、アロハシャツといったワコマリアらしいアイテムにレザーシューズを合わせ、足元でメリハリをつけることを普段のスタイリングにおいて大切にしている。「画家のバスキアがカジュアルな服装にレザーシューズを合わせている姿に憧れて買ったこともありました。足元でスタイリングに少しひねりを出すのが好きなスタイルです。最近、スニーカーが主流だった世の中から、レザーシューズの流れがきていることがとても嬉しいです。ワコマリアも設立当初はブランドの作るスーツに合う靴として、レザーシューズを作っていました。そこからストリートファッションの流行を受けてしばらく作らなくなったのですが、近年クラシックなものに再び目が向けられるようになったことから、2025年にオリジナルのレザーシューズを復活させたんです」。 村田がレザーシューズを選ぶときに重視するポイントは、履いた時にパンツの裾の先から見えるフォルム。今回履いていたワコマリアのサービスシューズも、理想とするフォルムに仕上がったという。「このシューズはボリューム感のあるフォルムでも、シャープすぎるドレスシューズでもない、中間のシルエットを目指しました。なので、カジュアルからスーツまで、幅広いスタイルに合わせやすいところが気に入っています。仕事を通して自分がかっこいいと思えるレザーシューズを作ることができたので、僕自身の好きなスタイルにも取り入れながら、今のワコマリアに合う一足として愛用し提案しています」。
村田が社会人として最初に働いたのは、意外にも靴屋だったという。接客のために製法やフィッティングについて調べ、シューフィッターの資格取得を考えるほど勉強したと話す。日々レザーシューズを履くうちに、身をもって感じた履き心地について教えてくれた。「レザーシューズは履けば履くほど、自分の足の一部と思えるくらいフィットしていきます。一度馴染んでしまえば、スニーカーよりも履き心地がよく、長時間外にいるときほど快適なぐらいです。最近はDJで一晩中立っている時でも、レザーシューズの方が楽だと改めて気づきました。また、長く履いていくことによってその人ならではの経年変化が滲み出るところも魅力です。履き込まれた一足には、その人のライフワークや性格も表れると思います。映画『シングルマン』や『マイ・プライベート・アイダホ』などは、観ると特にレザーシューズを履きたい気分になる。登場人物のレザーシューズは、そのシワやキズから、歩んできた人生が感じられます。映画を見る時はその辺も汲み取って観てしまいます」。装いに溶け込みながらもスタイリングを引き締め、履くたびに自分だけの表情になっていく一足が、村田の日々に寄り添っている。


MODEL: Service Shoes
USN(アメリカ海軍)のサービスシューズを参考にデザインされた、ワコマリアのオリジナルサービスシューズ。日本製にこだわっており、数ある革の中から光沢と深みを感じる牛皮を使用。グッドイヤーウェルト製法で作られているためソールを交換しながら、長く履き続けることができる。
村田裕平
ワコマリアのPRを務める。音楽や映画といったカルチャーへの造詣が深く、DJとしても活躍。オーセンティックなアイテムを肩肘はらず男らしく着るスタイルが、多くの支持を集めている。
| Photo Naoto Usami | Interview & Text Ayuko Hashimoto |












