Happier Grocery Shopping Bag

グロッサリーの買い物を ファッションのように楽しむ

ファッションアイテムや、カルチャーに関連したプロダクトなど、Silverのエディターが今気になるモノを紹介する連載企画「Editor’s Eye」。

Bag by Happier Grocery [Editor’s Own]

最近、仕事で10年ぶりにニューヨークを訪れた。編集者という性分か、海外に出ると「まだ日本に入っていない新しいものはないか」と目を凝らしてしまう。だが現地で誰に聞いても、特別に新しい潮流はないという答えだった。リサーチを重ねる中で気になったのが、選ばれたクリエイターだけが入居できるオフィスビル“WSA”と、2023年にソーホーにオープンした高級グロッサリー“ハピアーグロッサリー”だ。洒落たパッケージの食料品や日用品、ビューティー、さらにはアパレルまでが並ぶ空間は、まるで洗練されたセレクトショップ。有料で販売される透明のショッパーは、この店の思想を象徴している。安さではなく、買い物という行為そのものをデザインし、その体験やライフスタイルまでをも価値として提示する。透明バッグに入れて持ち帰る姿までが演出となり、ひとつのステータスへと昇華する。そしてWSAとハピアーグロッサリー両方を手がけていたのは同じクリエイティブディレクターだった。新しさとは形ではなく、既存のものにどんな視点を与えるか、その更新なのだとあらためて強く実感した。

Photo  Taijun HiramotoText  Takayasu Yamada

Related Articles